映画じかけのオレん家

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TAXi ダイヤモンド・ミッション(ネタバレ)

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原題 Taxi 5
製作年 2018年
製作国 フランス
配給 アスミック・エース
上映時間 103分

 

 

 

 

 

(あらすじ)

最高のドライビングテクニックを持ちながら、問題だらけの警官マロはパリ警察から地方都市マルセイユへ左遷されてしまう。赴任先のマルセイユ警察は、フェラーリなどの高級車を使ったイタリアの宝石強盗団に頭を悩ませていた。強盗団に対抗するため、時速300キロ超えの伝説のタクシー・プジョー407を手に入れようとするマロは、タクシーの持ち主ダニエルの甥で、間抜けなタクシー運転手エディとタッグを組むはめに。そんな中、世界最大級のダイヤモンド「カシオペア」が5日後に到着するという知らせが入る。強盗団は用意周到な完璧な作戦でダイヤモンドを盗み出そうとしていた……。

(以上、映画.comより)

 

キャスト総入れ替えの完全リブート作品かと思いきや、一応ナンバリングタイトルなんですね。過去作の復習は必須ではないけど知っている方が確実に面白い!

とはいえやはりキャラクター紹介に始終してしまった印象。

濃いのに薄い不思議な味わい。

シリーズをご覧になった方ならわかると思うのですが、シリーズ自体段々と

タクシー関係なくなっちゃたよ❗️

とハライチの澤部さんのようにツッコミたくなるくらい、マルセイユ署の愉快な仲間達のお話になっていくんですね。

今作もマルセイユ署の濃い〜いメンツのやりとりが続くのですが、まだ初めましてで愛着が無いのでちょっと怖い

序盤の片輪走行はデブ婦警がその体重で役に立って、今後の期待でニコニコワクワクしながら観ていたのに…ゲロはやめてよ…ゲロは。

なんか長いしちょっとリアルだし…。

いやシリーズお約束なのは知ってるけどさ…。

そんなとこはパワーアップせんでいい。

 

文句ばっかり色々言っちゃったけど、続編が作られたら観に行っちゃうツンデレなアタシ。

「変態フェイス」とハードルを上げられて(?)映されたリオネル・ラジェの想像をはるかに超える変態フェイスっぷりにはスゲー笑ったし、なんなら彼のスピンオフでも観に行く(≧∀≦)

でも続編は無理なんだろうなあ…。

変態フェイスを守るためにみんな観に行ってくれー!!

ミスター・ガラス(ネタバレ)

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原題 Glass
製作年 2019年
製作国 アメリ
配給 ディズニー
上映時間 129分

 

 

 

 

 

(あらすじ)

フィラデルフィアのとある施設に、それぞれ特殊な能力を持つ3人の男が集められる。不死身の肉体と悪を感知する力を持つデヴィッド、24人もの人格を持つ多重人格者ケヴィン、驚くべきIQの高さと生涯で94回も骨折した壊れやすい肉体を持つミスター・ガラス。彼らの共通点は、自分が人間を超える存在だと信じていること。精神科医ステイプルは、すべて彼らの妄想であることを証明するべく、禁断の研究に手を染めるが……。

 

信じるも信じないもアナタ次第です( ͡° ͜ʖ ͡°)

という感じ。

大まかなプロットとしては他のヒーロー映画とは一線を画すもので斬新。

このヒーロー飽和時代。

他のヒーロー映画はヒーローが必要かどうかの議論をしているのに、本作ではそもそもヒーローなんて居るの?という切り口。

いやまあ居るし要るんだけども。

アンブレイカブル』を観た時に思った

「もしかしたらこいつぁ室伏広治さんより凄いかもしれねぇ…」

というヒーローとしては微妙なスーパーパワーについてツッコんでくれてるのは微笑ましく思ったりしました。

 

本題に入らせてもらうと、この「信じる力」について。

信じる事によってヒーローは誕生するというテーマ。

なんでも長嶋茂雄さんが登場するまではプロ野球は人気が無かったそうな。

勿論プロ野球は興行ですから人気と直接関係する事ですが、これも信じることによって対象に価値を持たせることが出来た一例だと思います。

つまり

ミスター・ガラスも「ミスター」と呼ばれていくんでしょうな(*´∀`*)

 

一方で気になるのは脚本の詰めの甘さ。

「被害者が加害者に会うなんて認められません」という精神科医として至極真っ当な意見を述べた直後にそのまま2人で面談に向かうのには驚きました。

ギャグでやるときの場面転換じゃん…。

他にもミスター・ガラスが病室を抜け出す方法が不明なのはともかく、その対策が手足の拘束などではなく謎科学によるレーザーロボトミー手術のような手段であることもドン引きしました。

そんな虫歯治すくらいのテンションならケヴィンにもやったげて!

すごーく深読みするなら、信じることの危険性を描いているのかな、と。

どんなに怪しげなものでも信じてしまえばそれは価値を持つ。

デヴィッドも精神科医の言うことを鵜呑みにしていたらヒーローの可能性は潰されていたワケですしね。

あの謎の組織も信じることによって秩序が乱れることを懸念していました。

ここをシャマランだし…。と思えるかどうか。

信仰心が試されます。

数多くの信者とアンチを抱えるシャマラン教祖が作ると重みがあります。

きっと千年後にはシャマランはイエスのような存在になっていることでしょう。

信じるも信じないもアナタ次第です。

クリード 炎の宿敵(ネタバレ)

 

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原題 Creed II
製作年 2018年
製作国 アメリ
配給 ワーナー・ブラザース映画

 

 

 

 

 

 

あらすじ

『ロッキー4 炎の友情』で、アドニスの父であり、ロッキーの盟友だったアポロ・クリードを葬ったイワン・ドラコの息子ヴィクターが登場し、アドニスが因縁の対決に挑む姿を描く。

(映画.comより)

 

まず、シリーズファンかどうかで楽しめる度合いが変わってくるのは間違いないです。何故ならこれは『ロッキー4』であり、『ロッキー』であり、『クリード』だから。

『ロッキー4』要素に関してはもうホントそのままですよね。

ドラゴに負けて、敵地に赴いて特訓して倒すというプロット。

そして4では倒されるアポロ、敵討ちを果たすロッキーという二人の人物の話だったのがのが今作ではどちらもアドニスクリードが一人で請け負っている。

ここが話の構造としてとても上手いなあと思います。

アポロの息子でありロッキーの息子でもあるから、という意味でもあるし、ドラゴとの闘いの最初の敗北(試合は勝利しているが)でロッキーシリーズの因縁を背負った者は死んだという意味でもありますから。

そして敵討ちではないアドニスクリードとしての試合が二試合目で、ここから真の『クリード』が始まるワケです。うおおおお❗️

 

この作品でようやく主人公がアドニスになったなあと思います。

が、しかし!

ここでまた新たな主人公・ヴィクター・ドラゴが爆誕したのです。

まず待ちに待ちに待ちに待った今作でオープニングがロッキーでもアドニスでもないことにビックリしたんですよ。

まあアドニスのキャラや強さは知っているので、ヴィクターの強さを印象付けようとしているんだろうなあくらいに思ってましたよ。最初はね。

でもこれは『ロッキー』もとい

『ドラゴ』の始まりを告げるゴングなんです❗️

あの最初期のロッキーを彷彿とさせる肉体労働をするドラゴの姿。

自分に誇りを持てない姿。

形こそ違えど、ヴィクターも初戦は勝負に勝って試合に負けた辺りもロッキーを彷彿とさせる。

 

次回作では、アドニスとヴィクターがロッキーとアポロのような関係になってるといいなぁ。