ミスター・ガラス(ネタバレ)
原題 | Glass |
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製作年 | 2019年 |
製作国 | アメリカ |
配給 | ディズニー |
上映時間 | 129分 |
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(あらすじ)
フィラデルフィアのとある施設に、それぞれ特殊な能力を持つ3人の男が集められる。不死身の肉体と悪を感知する力を持つデヴィッド、24人もの人格を持つ多重人格者ケヴィン、驚くべきIQの高さと生涯で94回も骨折した壊れやすい肉体を持つミスター・ガラス。彼らの共通点は、自分が人間を超える存在だと信じていること。精神科医ステイプルは、すべて彼らの妄想であることを証明するべく、禁断の研究に手を染めるが……。
信じるも信じないもアナタ次第です( ͡° ͜ʖ ͡°)
という感じ。
大まかなプロットとしては他のヒーロー映画とは一線を画すもので斬新。
このヒーロー飽和時代。
他のヒーロー映画はヒーローが必要かどうかの議論をしているのに、本作ではそもそもヒーローなんて居るの?という切り口。
いやまあ居るし要るんだけども。
『アンブレイカブル』を観た時に思った
「もしかしたらこいつぁ室伏広治さんより凄いかもしれねぇ…」
というヒーローとしては微妙なスーパーパワーについてツッコんでくれてるのは微笑ましく思ったりしました。
本題に入らせてもらうと、この「信じる力」について。
信じる事によってヒーローは誕生するというテーマ。
なんでも長嶋茂雄さんが登場するまではプロ野球は人気が無かったそうな。
勿論プロ野球は興行ですから人気と直接関係する事ですが、これも信じることによって対象に価値を持たせることが出来た一例だと思います。
つまり
ミスター・ガラスも「ミスター」と呼ばれていくんでしょうな(*´∀`*)
一方で気になるのは脚本の詰めの甘さ。
「被害者が加害者に会うなんて認められません」という精神科医として至極真っ当な意見を述べた直後にそのまま2人で面談に向かうのには驚きました。
ギャグでやるときの場面転換じゃん…。
他にもミスター・ガラスが病室を抜け出す方法が不明なのはともかく、その対策が手足の拘束などではなく謎科学によるレーザーロボトミー手術のような手段であることもドン引きしました。
そんな虫歯治すくらいのテンションならケヴィンにもやったげて!
すごーく深読みするなら、信じることの危険性を描いているのかな、と。
どんなに怪しげなものでも信じてしまえばそれは価値を持つ。
デヴィッドも精神科医の言うことを鵜呑みにしていたらヒーローの可能性は潰されていたワケですしね。
あの謎の組織も信じることによって秩序が乱れることを懸念していました。
ここをシャマランだし…。と思えるかどうか。
信仰心が試されます。
数多くの信者とアンチを抱えるシャマラン教祖が作ると重みがあります。
きっと千年後にはシャマランはイエスのような存在になっていることでしょう。
信じるも信じないもアナタ次第です。